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奇岩の世界

奇岩の世界解説

奇岩の世界

奇岩の世界口コミ

雄大な風景や素晴らしい絶景を集めた写真集は多いが,奇岩に絞った写真集は珍しい.奇岩は大概行きにくいところにあるので実地で写真を撮るのは大変だ.したがって収録されている写真の大部分は,他の文献からのコピペである.それで「著」の字を遠慮して山田英春「編」となっているものと思われるが,解説は山田氏によるものであろう.解説はコンパクトに要領よく纏められている.
選ばれているのは世界の88か所であるが,私自身が訪れたのはそのうち10か所くらいだった.選択基準は「奇怪さ」であるので,必ずしも有名な所,例えばウルル・カタジュタ(エアーズロック&マウントオルガ),ギリシャのメテオラ,(月亮山以外の)桂林などは選ばれていない.
それにしても大自然は,一定の重力の存在の下に,火と水と風と生物とを使ってよくもこれほどまで奇妙な造形を成し遂げたものだ.自然は合目的的な行為はしないが,悠久の時間を利用できる.それが奇跡に見える奇岩を造ることを可能にしているのだ.

当たり前かもしれませんが、似たような岩が多いです。
キノコ状の岩、細長い岩、アンバランスもしくはまん丸ですぐ転がり落ちそうな岩など、これら8割です。
ちょっと期待はずれでした。

最初に写真だけぱらぱらめくって興奮したあと、細かいキャプションまで読んで感心し、最後にグーグルマップで場所を確認して行き方を調べてしまいました。自力で行けるところは多くありませんでしたが、次はどこに行こうと夢がふくらみます。日本篇も出してほしいです。

フルカラーで写真集としても綺麗です。ムックくらいの厚みなので気軽に見れます。

よいところ
・フルカラー
・座標(緯度経度情報等)つき
・解説は短いがまとまってはいる
かつては海だったのか、火山島での飛び石を機嫌としているのか、実際に目にした人はいないわけで
それにしてもどういう経緯でこうなったのか不可思議すぎる「奇岩」の世界は魅了されますね。
帯の通り、ほんとに想像を超えてます。

前々から気になっていましたが、こんな感じでまとまっている本は求めていたので嬉しいです。

「奇岩」をテーマにメジャーなものから、
かなりマニアックな岩までを網羅した絶景本です。

カッパドキアやアーチーズ国立公園の見慣れたメジャーなモノから
人面岩やマダイン・サーレハなど珍しいものなど知識が深まりました。

ただ、惜しむらくはほぼ借り写真で構成されています。
このすべてを撮り下ろすのはかなりの作業かとは思いますが、
色味とか統一されていないのでそこは残念といえば残念です。

ただ、著者のセレクトセンスはおもしろかったです。

これは面白かった。
普段、景色を写した写真集など滅多に手にしないが
この写真集にはクギ付けにされた。
奇妙奇天烈な形をした岩は圧倒的なインパクトを持っており
写真から得られる情報を細部まで凝視した。
また、取り上げている奇岩の数も多く、ボリューム満点。
景色などにはあまり興味を示さない我が家の息子でも
最初に、これは誰かが作ったものではなく、
自然に出来た岩なんだよと教えてやってから見せると
目を丸くし、興味深そうに次々とページをめくっていた。
息子はものの見事に『岩のワンダーランド』に浸っていた。
老若男女が楽しめた、満足のゆく一冊だった。

写真集にしてはやや小ぶりの本です。
世界の奇岩が織り成す絶景写真に、
コンパクトな解説と緯度と経度が添えられています。

解説文が少なく、奇岩の姿をわかりやすく把えた写真で、
想像力を掻き立てられます。
次の旅先を決めるつもりで見ていると、
ちょっとした旅をしている気分にもなり、休憩時間があっと言う間でした。
緯度経度が記されているので、
続きはネットでもっと見たり調べたりできるようになっています。

奇跡的なバランス、奇跡的な削れ方、つながり、
なんでこうなった的なもの、押して倒してみたいなるような不自然なバランスの奇岩。
古代のモニュメントのように見える物、見る面によっては人面に見える岩。
かなり見応えがあります。恐らく有名どころは一通り網羅していることでしょう。
印刷は写真集としては並みかも知れませんが基本晴天時に撮影されていて
自然の美しい色がよく出ています。世界各地の空の青さもまた見所の一つ。

帯に火星の渓谷とありますが、実際に火星の地上写真はありません。
火星のような光景、と言う意味のようです。
写真にはそれぞれ日本語の見出しとちょっとした小話が付いているのですが、目次がないのがちょっと残念。
(地図の上にアルファベットでの現地語表記をプロットした物が目次代わり)