鉄に聴け 鍛冶屋列伝 (ちくま文庫)解説
鉄に聴け 鍛冶屋列伝 (ちくま文庫)口コミ
著者が鍛冶屋に入門実体験して書き上げた本。
説得力があり感心した。
すでに生存されない方の事が記載されて、残念でした。
前々から遠藤ケイさんの、なんでも自分でやるという実践力に感服しています。特に鉄との闘いがすごい。
強引な飛び込みでも、多くの先輩に愛されているのはさのひたむきな実践力だと思います。あらためて読んで
みると凄い生き方だともう一度感服しました。
基本的には面白い。
無駄に美文過ぎる感はあるが、自ら鍛造を行う著者ならではの取材は、得難い視点であろう。
イラストも豊富に掲載しているが、元はカラーでの掲載だったのだろうか、残念ながらモノクロ画像では伝わりにくくなっているように思われる。
個人的には、日刀保たたらの見学記が興味深いものだった。この著者ならではの視点が込められていて、良い記録だと感じた。
ヤリガンナの項、からかみ遺跡を縄文時代としているが、弥生時代の誤りであろう。細かな部分では、記述内容を鵜呑みには出来ないのかもしれない。
昔はどの町ににでもあった鍛冶屋。
現代日本では消えつつある文化
体験してみたいな。
これは文章と言うより記録本
のタイトルでナイフマガジンに連載されたものに加筆された内容です。
同誌掲載時に楽しんで読んでいたので、一冊にまとまってくれたのは、とても嬉しいです。
自らハンマーを握り、鋼を鍛えて製品にするだけでなく、この道の匠に親しく接して教えを受ける旅日記が素晴らしい。
ただ、少し饒舌が過ぎる感も。
正直、どれほど描写をされても現場に入ったことがない者には情景が浮かばない鍛冶屋のお話で埋め尽くされています。好きなんだろうなあ、という思いは十分伝わり、素人の領域は遙かに超えるも名人にはほど遠い著者が悪戦苦闘の経験を重ねていくのがおもしろい。
考えてみれば、我が家の包丁も四国の片隅で打たれたものですが、すでに20年以上使っています。途中で少し欠けたりしたのですが、研いでいるうちにちびてわからなくなり、割れた柄もすげかえたので、もう死ぬまで持ちそうです。いいものを作っても、これでは消費サイクルが回らず、廃れていくのも必然という皮肉・・・。
この本の筆者は日本でも最高レベルであろう鍛冶屋さんで武者修行されている。この本の内容は鍛冶屋の物まね事ではなく本気で鍛冶に取り組まれている方の内容だった。人に勧められて借りて読んだが久しぶりに良書と思える本に会えた。
楽しくて借りた本を読み終わった後、アマゾンさんに発注しました。