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材料力学史

材料力学史解説

材料力学史

材料力学史口コミ

学生時代に見たかったと思うような内容です。
ですが、対象は一通り学んだ学生・社会人の方や材料力学を好きになりたい人向けです。
当初正解だと思われたものが間違えていたいたり、天才(暇人)が原型を作っていたり。
最近になって復刻したようなので、見かけたら一読してみては。
ちなみに赤点で苦しんでいる方や資格試験用にはまったく使えないので、悪しからず。

材料力学に携わった人たちの人物伝に仕上がってます。
驚いたのは、物理の教科書に出てくる人達が大勢紹介されていることでした。

本書の著者であるティモシェンコは、土木工学、構造力学を初め、工学全般に関わる分野の理論家として、世界的に著名な学者である。
工学の分野では、歴史を語ることがさほど一般的ではないが、ルネサンス以降の近代科学の進歩は、後の産業、技術の発展にとって最も重要な側面であった。社会的な関心と、科学の発達は不可分に進行したのである。科学の発展を歴史的に記述した本書は、当時の社会と工学がどのような関係にあったかを考える非常に有益な著作である。また、歴史家による歴史の記述ではなくエンジニアによる歴史であるため、客観性と理論的な正確さに裏打ちされており、エンジニアにもデザイナーにもお勧めできる。

工学史を超えて材料力学の教科書としてゆっくり勉強しながら読み使いたいボリュームのある良書だと思います。どこから開いてもその時間感心できる。買って良かったと思います。