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トコトンやさしい金属材料の本 (今日からモノ知りシリーズ)

トコトンやさしい金属材料の本 (今日からモノ知りシリーズ)解説

トコトンやさしい金属材料の本 (今日からモノ知りシリーズ)

「トコトンやさしい金属材料の本」の3大特徴

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読みやすい文章と丁寧な説明でわかりやすい 金属の専門家が広い視点から解説します。身近な例も交えながら、おもしろく伝えます。

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金属の特性だけでなく、加工法まで解説! 金属を材料として捉えます。金属の特性や加工法、産業への応用の可能性を紹介します。

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1項目見開きで展開!イラストを多用し、視覚に訴えます 文章だけでは理解が難しい部分を、イラストで補います。

トコトンやさしい金属材料の本 (今日からモノ知りシリーズ)口コミ

私は特に金属関係の仕事でも学生でもありませんが、金属について知りたいと思い本書を読みました。元素表から始まって各金属の種類による特徴、金属の生成、加工技術、そして金属の利用のされ方などが広範囲に網羅されていてとても面白かったです。

生成、加工技術のページが大体全ページの半分くらいあって、仕事や学校で関係している人には有用かと思いますが、金属一般を知りたい私には斜め読みでした。

普段よく見かけるステンレスの表面に赤サビができない理由が実はクロムのサビだったというのは意外な発見でした。サビた状態というのが自然界で安定した状態で、クロムのサビは人間にとってたまたまサビているように見えないからそれを利用したわけです。

またチープな小屋などによく使われるトタンが亜鉛メッキした鉄板で、鉄板にキズがつくほど亜鉛メッキが効いて腐食しにくくなるし、また、オモチャなどによく使われたブリキは鉄板に錫メッキでトタンとは逆にキズのない状態で表面を守るということで、用途に応じた先人達の発明が生かされているのだなと思いました。

あと、ヨーロッパの貴族が銀食器を好んだのは、その美しさだけでなく、毒を盛られたときに銀がすぐに黒ずんでわかるから、とか、子供の頃、夢中になったマジンガーZなどの超合金が実は超合金ではなく、一番おもちゃ作りに向いている亜鉛合金だった、とか、色々と新たな発見が楽しめて面白かったです。

金属のことが全てわかる本です。
少し重たいです。

新人教育に使いました。