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新版 鉱物分類図鑑 323: 産状、成因、見分けるポイントがよくわかる

新版 鉱物分類図鑑 323: 産状、成因、見分けるポイントがよくわかる解説

新版 鉱物分類図鑑 323: 産状、成因、見分けるポイントがよくわかる

新版 鉱物分類図鑑 323: 産状、成因、見分けるポイントがよくわかる口コミ

先日、糸魚川のフォッサマグナミュージアムを訪れました。最終の展示コーナーに素晴らしい鉱物標本の展示がありましたが、閉館間際でした。本書は、その内容を知りたく求めたもので、美しい図版と共に、鉱物ができるプロセスも丁寧に説明されており、価値ある一冊と思います。

分かりやすい 多くの鉱物を載せている

10年ぶりの改訂で、内容が追加されたので、購入しました。

 図鑑としては323種類と数は程々、本に掲載の鉱物に番号が付けられたのが解りやすくてよい。元々地質標本館にある鉱物の写真が多く、地質標本館での登録番号が付いているところがいいと思っていましたが。

 追加されたのは、図鑑ではガラス鉱物が、また後ろの第3章にあたる「鉱物の基礎知識」の部分で、標本のクリーニングや保管、薄片での観察について、それと掲載された鉱物の成因別、元素別、鉱床タイプ別の検索表です。元素別は多少無理があるなと思いますが、成因別、鉱床別の検索表は、鉱物を探す際などに役に立ちそうで面白い。けれど鉱床別は字が多くて読みにくいなと思います。表などでもう少し解りやすくならなかったのかなと。

 それと、鉱物名で幾つかが写真のキャプション中と使用が統一されていないことがあって気になります。此処が減★一つです。
   例 ゲルスドルファイト→ゲルスドルフ鉱 など十数ヶ所

 図鑑の部分は、日本では産出しない鉱物が掲載されていたりで、非常に参考になります。松原先生の「日本の鉱物」にはない鉱物も多く、此処が非常に気に入っていて、合わせて参考にしています。

青木氏の嗜好でほかの図鑑にはない部分が過剰に説明されていて、そこがいい部分でもあり悪い部分でもあると感じます。
図鑑としては十分な内容ですが、初心者には向かない本だと思いました。

鉱物種も多岐にわたり 丁寧に分類されておりわかりやすい。